Home > 映画 > | > | 雑記 > 奥歯

奥歯

ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD]
ブラインドネス スペシャル・エディション

翼はいつまでも (集英社文庫)
翼はいつまでも (集英社文庫)

1408号室 [DVD]
1408号室 [DVD]

 陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

 

二つ映画を見て、二つ本を読んだ。

何よりもまずどう感じたか書いて残したい、自分か"感じた"こと はどういうことだったのか

もっと詳しく自分自身を通して知りたいと思ったのは、「翼はいつまでも」という小説だ。

正直なところ、滑って頭を打ち、その衝撃で忘我してしまったように

何が起こったのかよくわからない。

もちろん、ただ物語を読んだだけなので、改造人間になったりだとか、自分以外の若い男が絶滅してかわいい女の子を独り占めできるようになっただとか

そういう大層なことはおこっていない。

心の中に限っても、50年連れ添った伴侶を失ったりだとか、死がすぐそこまで迫っているだとか、そういった状況に陥ったわけではないので

途轍もないことが起こったわけではないんじゃないかとは思える。

あと一つ言えることがあるとすれば、恐らくプライベートな、自分の嗜好に拠るところが大きい。

 

ストーリーを一言で言えば、青森に住む中学3年生の少年が、少し特別な中学校最後の夏を過ごす物語だ。

ビートルズが丁度流行りだした時代、補欠の野球部員として球拾いをしていた春に

たまたまラジオの米軍放送で聞いたプリーズ・プリーズ・ミーから、その少年は変化を起こす力をもらう。

とはいえ、やっぱり大人である先生達には敵わないし、大それたことを成し遂げてしまうようなミラクルが起きるわけでもない。

為す術がそんなにあるわけじゃない現実の中で、そこかしこにある理不尽にかこまれながら、少年は少年らしく歩んでいく。ビートルズからもらった勇気と一緒に。

 

やっぱり、よくわからないけど、自分もこの物語に何かをもらった気分だ。

何か力をもらった気分だ。

そういう力は、空間にはないし、物理法則の中にあるわけでもないから

すぐ消えてしまったり、あるかどうかもはっきりしなかったり、偏在しておきながら肝心なところで役に立たなかったりするけれど

人が"心"で、"体"を動かすには、とても大事な物だ。一つの、生きる力だ。

 

感情移入っていうのはなんなんだろうね。どういう現象なのか。

自分ではないし、自分の世界の中のことでもないのに、どうでもよくなくなる。

物語として自分の一部になる。でも、決して物語としてだけ、取り扱っている訳じゃない。

ある一つの世界のことだと、自分とは別の世界の物だと、解釈する部分もある。

再帰的だ。

 

こういう力を一杯もらいたい。

そしてどうにか、きちんと、取り扱っていきたい。

こういう力が、普通の人達よりも自分にはない気がするから。

生きる理由を持たないことを、厳然と受け止めても、死ぬことすら生み出せないからね。

 

 

さて、他には、ブラインドネスを見た。

感染性の疾患により、みんな目が見えなくなる。

当然、全米も震撼する。

そんな中、眼科医である夫が隔離施設に入れられそうになり、妻であるジュリアン・ムーアは感染を装って連れ添う。

次第に極限状態に置かれる私設の中で、実はジュリアン・ムーアは・・・。というようなストーリー。

日本・ブラジル・カナダ合作。

 

これも良い考え方を与えてくれる物語だった。

ただ自分は、黒人の老人がラスト間際で感じていたであろう

明確に浮かび上がってきた一つの幸せのかたち、にとてもひかれた。

そこには与えられた理由があって、その理由から浮かび上がるものは、老人に心地よい道筋を描いていたんだろう。

それが推しはかられた。

超わかりやすく言うと、学校の遠足のキャンプで好きな子と一緒の班になって

じゃあ君たち二人は飯ごうでご飯炊く係ねっていわれると、その機会を快く受け入れるどころのことじゃないだろうっていうのと一緒な感じで。

後、日本人夫婦の存在感は絶妙。

 

 

1408号室はスティーブンキングの小説を原作とした、ジャンル分けするとするなら、ホラーな映画。

SAWの新しいのもみられないし、エイリアンも怖い自分がみれるので、趣旨は多少異なるのかもしれない。

ある呪われた部屋が、じわりじわりと、心を恐怖でむしばんでゆく。

ただね、ずっとじわりじわりやってると人間勝つね。人間強い。

緩急が大事。

 

陽気なギャングの日常と襲撃は相変わらず読みやすい。

話が面白い人の話を聞くのに損はないのと一緒で、読んで損はない。

 

 

 

右奥歯が虫歯のようだ。

虫歯は二度と元に戻らないように、損なってしまう。

それが恐怖を引き起こす。

1年前に虫歯になったときは即座に歯医者に行ったけれど、今回は腰が重い。

たまに夢に英語が出てくる。仮眠の最中にtake a tollというのが出てきた。登場人物的な出方なのか。

豚インフルはぞっとする。体弱いから。

AH-C452というDENONのイアホンが8000円くらいから、3000円前後に値が下がったみたいで、評判良いので買おうと思ったら

AMAZONは代行で売ってるだけだった。

イヤーピースは変えた方がいいということなのでsonyのにしようと思ったら、それはAMAZONだった。

イヤーピースは送料がかかってしまうから、後で何かと一緒に買うことにした。

後はノブを葛西のバーにつれてった。マスター覚えててくれた。

隣のおじさんとノブが意気投合していた。 大分気に入ったようだ。居心地良いところがあると、いいよね。

 

関連エントリー

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://zawameki.org/mt/mt-tb.cgi/40
Listed below are links to weblogs that reference
奥歯 from ざわめきの中

Home > 映画 > | > | 雑記 > 奥歯

Photos
Tag Cloud
Calendar
« 2009 4 »
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
Search
Feeds

Return to page top