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2009年7月 Archive

実存

ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD]
ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD]

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)
葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)

 

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新宿でヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見てきた。

以前のエヴァを結末まで見ていて、知らずのうちに希望的なIFを心の中に持っていたからこそ

作品の中の端々から浮かび上がってくる変化に、見ている間中ひきつけられた。

絵、アニメーションで物理的な動きと像を表現するという、基本的な部分も、良く作り込まれていて、見ていて気持ちいい。

とても面白いし、好きだ。次のもみたい。

 

後は、ワルキューレを見た。

ヒトラーの暗殺計画が少なからずあったというのを知らなかった。

とにかく緊張感があって、極限状態の選択というものをうかがい知れる。

動機付けの部分なんかさっさと片付けられている。

 

平野啓一郎の葬送 第1部(上)を読んだ。

作曲家ショパンとその友人の画家ドラクロワなどを中心に、交流と思索と感情を書いている。

多分綿密な時代考証と、丁寧な描写が文庫4冊に及ぶ作品に詰められている。

驚いたのは、読みやすいこと。

 

 

 

先日昇格者研修で、傾聴に始まる、コミュニケーションにおける感情的な共感・理解などについて講義を受け、演習をした。

論理的に伝えて理解させる事とは別に、感情的に伝えて理解させる事で、スムーズにリーダーシップをとるというもの。仰ることはわかります"が"、と言われないために。

他にはlower managementに近づくに従って業務処理にはプライオリティが大事になってくるよねというような話を、インバスケットを使って演習したりした。

最後には部下を引き止める課長役でロールプレイングして、10分程度の模擬面接を繰り返したり。

 

まぁ、そんなことをやって、話が面白かったのでそれぞれ印象深かったんだけど

コミュニケーションに関わる部分が自分にはきもだなと感じた。

ここをきちっと押さえておくことは人生を変えるほどに重要だと感じた。

強烈なリーダーシップと積極性、確固たる意見、驚くべき論理性という、多少誇張して言えばそんな感じのことが、研修を終えて班員からフィードバックされた自分への印象だった。

そして当然の如く、向上した方が良い点はそれの裏返しだった。

ここで感じたのは2点、一つはあきらめと、もう一つは感情的な理解や共感を促進させる為の手法を今後強く推進するべきだということ。

そして

 

誰だか忘れたけどある人は、人と人を例えば円であらわして重ね合わせて、その重なり合った部分こそが人だと言ったらしい。

その部分こそが実存だと。

そして、ほんとかどうかしらないが、間という概念を、ひとを表すために使ったのは日本語だけだそうだ。

人間。

他者がいるから、人間は人間として、存在できるという。離れてゆけば"孤独"になり、何れ"孤立"する。

そうすると人間を保つことが出来なくなると言う。

秋葉原殺傷事件の犯人も精神鑑定では正常だった。もしかしたら、その極度の孤立から、人間ではなくなっていったのかもしれない。

ここで感じたのは自分は

 

時間がないので、記述は頓挫させておく

claimant

  • Posted by: three_eight
  • 2009年7月23日 14:20
  • 映画 | 雑記

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 特別版(2枚組) [DVD]
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]
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ベンジャミン・バトンを見た。

老人として生まれ若返っていく男と、普通に年老いていく女の物語。

残された日記を元に、過去を回想していく形で進む。

デヴィッド・フィンチャー監督のデビュー作として考えられていたけど、当時の技術じゃ無理だったから流れたらしい。

子供の好奇心とエネルギーを持つ、老人の体というのは、それそのものが興味深い。

若い頃のケイト・ブランシェットはぴちぴちだし、ティーンエイジャーであるブラピもそれっぽくて、まだまだ粗はあるけど、CGはすごいと思った。

2時間以上あるけど、すっと見られた。

 

後、レボリューショナリーロードを見た。

これもまた夫婦をモチーフとした映画だけど、こう人と人との距離が近づきすぎたせいで

お互いのパーソナリティをゴリゴリと削り合っていく物語。

絆に縛られているとはいえ、通常であればどちらかが離れていってしまうのに、そうはならず、狂気的な領域にまで至ってしまう。

そんな地味でありながら濃い状況を、主演の二人は熱演していた。

高い演技力だと思う。

 

後は7月1日から公開されてたいたイヴの時間を見たり、エルフェンリートを読んだ。

エルフェンリートについてはアンサイクロペディアが詳しい。

 

 

 

最近自分の無能力さの一つに気がついた。

それは、クレームを行う能力だ。

「要求を相手に伝え、通す能力」と言い換えられるかもしれない。

しかし、そう言い換えたとしても、いわゆるクレームという言葉から受けるであろうイメージは重要だ。

そこには前提として、対象との摩擦や衝突の想定が含まれ、それこそが単純なコミュニケーション能力と一線を画すからだ。

コミュニケーションは相手との立場との確執や不和を前提としない。

 

クレームを行うにしても、それは二つに分かれる。

それは、相手の理解を 促すことが出来る前提で働きかける場合、いわゆる話せばわかるという形の働きかけと

相手の理解を得ることなく要求を通すという観点での、白を黒とするための働きかけだ。

その二つがある。

 

もう一つ考慮しないといけないポイントは、ぶたれるかぶつか、という闘争に近い性質を、その働きかけが持つ事だ。

穏やかなコミュニケーションと違い、お互いの関係においてある程度の勢いと力を持った自分という突起が相手に向かって伸びる。

当たり所が悪ければ相手が痛いし、折られればこちらが痛い。

 

これらを踏まえた上で自分を省みると、自分は、なるべく相手を傷つけないように要求をする。

それは自分であれば、あくまでも対話を前提とした働きかけがあれば、誠実に応じるからだ。

つまり、相手を自分に置き換えた上で、自分だったら出来ること、自分がされたくないことを考えて、自身の行動を決めているようだ。

これについては、自分自身が特殊かもしれないので一般化できないが

この場合において、相手が強い敵意を持って行動を選択した場合、自分は要求を達成できないばかりか

優しく差し出した要求という、自分という意識体の柔らかい部分を強く拒絶されることで、傷つけられてしまう。

 

これは失敗である。

想定以上の被害が出ているので、正確に言うなら大失敗である。

すぐに体制を立て直し、相手との第一回目の接触から得られた情報を元に、戦略を再構築すれば良い話のように思えるが

話はそう簡単ではない。

これについては、空気や、対人学が深く関わってくる。店頭での会話や立ち話の際に、腰を据えて1時間でも話し出そうと構えようものなら

様々な方面から、無言の圧力を感じることになる。

 

では、相手の鼻っ面に一発見舞うつもりできちんと論理武装をして、態度には強硬さを塗し、やや高めの音圧でもって要求するのが最善なのだろうか。

サービスを受ける側と与える側のように、環境からして有利不利があれば、自分の要求を通してかつ被害を最小にするためには

これが最善なんだろうと思う。

しかし、最適を目指すべく、二元を共に自在に扱うことを、因果の因から果に至るまでなるべく維持したい自分にとっては

やはり好ましい相手は傷つけたくないし、敵からは傷つけられたくない。

 

無数に抱く理想の中の一つである、強さと優しさを合わせもったクレイマーとなることは未だ達成されていない。

これは一つの無能力だと判じざるを得ない。

大黒

バウンド [DVD]
バウンド [DVD]

くっすん大黒 (文春文庫)
くっすん大黒 (文春文庫)

 

バウンドを見た。

出会った瞬間恋に落ちた2人の女が、ギャングのもとに預けられた組織の裏金を共謀して横取りしようとする物語。 

マトリックスのウォシャウスキー兄弟の初監督作品。

心なく冷淡そうに見えるヴァイオレットと冷静で鋭い目つきのコーキーの間の熱い感情。

メメントなんかにも出ているジョー・パントリアーノのうっすら狂気の入ったギャングっぷり、名脇役ぶり。

バランスが良い。

 

後、TV版のエヴァを全部見た。前の映画版を見て、時間があったら映画館へ破を見に行く。

 

くっすん大黒を読んだ。作者は芥川賞作家。

日本語で遊びに遊んでいるが、これをあらわすには伊坂幸太郎や森見登美彦を紹介するときに使った"遊ぶ"と言う言葉より

それこそ文学の世界で使われるような、何か別の言葉の方が適当なんだろう。

意図をするせざるに関わらず、作者にもかかわらず、 文学作品は何かを文学的にあらわすようになるらしい。

巻末の解説によると。

妻はどこへ行ったんだ。

 

 

 

茹だるように暑い。

扇風機のそれぞれの羽根には、重力に逆らった埃が丘のようになっていて、心なしかまわっていても風が弱い。

帰ってきたら掃除をする。

 

最近夢に素敵な異性が出てくる事が多かった。

ただ、対象そのものも素敵に思えるけど、実際に理想的なのは対象ではなくて、自分が受けている印象とか、感想とか、満たされた気分とかのはず。

夢だから、受け側の自分自身をいじくって、良い気分になっている。

微妙に関係ないけど、平日の夜にスーパーに行くと、たまに一人、かわいい女の子がレジを打っている。

見つけたらそこに並ぶ。

レジを打ってもらうという些細なことのために、自分の行動が影響をうけているわけで

特に異性がどうのというような事でこうなるのは非常に珍しいというか、ますます枯れてきているはずなので、興味深い。

 

ユニクロの通販を初めて利用した。

まだ届かない。


まいった

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

禅 ZEN [DVD]
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 フィラデルフィア デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
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 ユージュアル・サスペクツ [DVD]
ユージュアル・サスペクツ [DVD]

 

夜は短し歩けよ乙女を読んだ。

マジックリアリズムというらしい。シュールレアリスムと異なるのは、フロイトだのなんだのの、精神だのなんだのは関係ないというところだそうだ。

JUNOなんかについてものを言うのと同じで、この小説については思い入れが入ってしまうけど

主人公である"乙女"の存在の仕方が素晴らしい。

要するに、好きという事だ。

後は"がかった"言葉のまわしもよい。発想もよい。

日本語で遊ぶことにおいて、性質は全然ちがうが、伊坂幸太郎みたいにセンスがある。

軽く読むのもよし、なんか色々じっくり読むのもよし。

他の本を読んだときにはこうとまで思わなかったので、別のも読んでみよう。

終盤を読み進めたとき、電車の中で落涙しそうになった。主人公の子が好きだ。

筋としては、無邪気な女の子に恋をする不器用な男の物語。

 

 

ユージュアル・サスペクツを見た。

カイザーソゼ。

ある生き残った男の独白によって、その虐殺を実行した恐るべき犯人の全貌が浮かび上がってくるみたいな物語。

間違いなく、典型的な感じなので、ぴんとくる。

でも、それ以上のことがあって、オーソドックスなのにオーソドックスと感じないというか。

今から嘘をつくと宣言されてからの嘘を聞いて、一本とられちゃうというか。

そんな感じ。

 

後、フィラデルフィアを見た。

トム・ハンクスが若い。そして若い男の色気がある。オスカーとった。

エイズと感づかれて事務所を差別的に解雇されたホモセクシャルの弁護士が、当初は差別意識を持っていた知人に弁護を依頼して、法廷で争う筋。

たまに存在感出してくる音楽もよい。

 

最後に、禅ZENを見た。

曹洞宗の開祖・道元の生涯を描いた歴史ロマンとのこと。

宗教というと何かと敬遠されがちだけど、正当な仏教系の教えはつつしみがあって、上手く日本の無宗教な感じと混ざり合っているところが良い。

一つの宗教としてその存在を快く承認するとともに、自分の国がその存在を含んでいることをささやかに誇れる。

難しいことはわからないが、ただ自分の中にある世界に対する自己認識だけで、宗教及びそれへの信教と対峙することを想像する。

確固としていられるだろうか。

 

 

 

早いところ子供を持つ事が出来たらいいなと、考えることが多くなってきたけれど

自分自身の早死にへの予感とリンクする。

どうも長生きできない気がするが、未来のことなどはきっとわかるわけがないので、気のせいか。

 

エヴァは9話まで見た。

 

 

二度寝

NEON GENESIS EVANGELION vol.01 [DVD]
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版 [DVD]
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バンビ~ノ! 15 (ビッグコミックス)
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 夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))

 

おすすめされたので、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序を見た。

それにあたって、YOUTUBEで英字幕のついた以前のTVシリーズを見た。

それまでエヴァンゲリオンというものを見たことがなかったけど

必要以上に騒がれていたことと、魂を売り渡すどころじゃなく特売セールのようだった、怒濤のキャラクター商売だけが印象に残っていた。

 

TV版はとりあえず6話まで見たんだけど、改めてみてみると案外面白い。

特に1話2話は展開が早くて、つかみとしては非常によかったし、動きとかものの見せ方もこってた。

序はクリスタルみたいな使途の造形が非常に変わっていて、悲鳴と共に形態変化するさまには悪寒が走った。

破も大分評判が良いみたいなので、TVアニメのを見た後、比較しつつ見たいと思う。

 

漫画の、バンビーノと、夏目友人帳を読んだ。

バンビーノは、イタリアンレストランで料理修行に情熱を傾ける若者の話。

非常に熱い展開で、蘊蓄も面白くて、時間を忘れて読めた。

オーソドックスを取り入れつつも、作者の味があってとてもよかった。

主人公を気に入る人達の生命を削って生きてきたかのような感じや、生命そのものを注ぎ込むような主人公の料理好きぶりに、忘我しそうになった。

 

夏目友人帳は一話完結が基本の妖怪がでてくる話。

祖母が勝負して勝った妖怪の名前を記していった友人帳をめぐって、彼岸のもの達を見る能力を受け継いだ孫がどたばたやる。

一読してすぐ、同様に妖を扱った百鬼夜行抄を思い浮かべた。

百鬼夜行抄がややミステリはいってて落ち着いた雰囲気なのと比べて、夏目友人帳は情の見せ方に重点置いてる感じがある。

筋が進んでくるに従って、少年漫画的な展開も出てきていて、ジャンプの愛読者なんかも気に入るかもしれない。

 

 

セキュリティスペシャリストの合格発表があり、合格していた。

結果を見るまでは手に汗握ったが、いざ受かってみるとなんの感慨もない。

どちらかというと受かってほしいと言うよりも、落ちるのが嫌だった感がある。

あまり欲というものを持っていない中で、こう希な欲が満たされると、人の意識における欲の際限のなさが際立つ。

 

受かりはしたが、情報処理における国家資格は、色々と種類があり、重要なことには業務独占資格や名称独占資格ではない。

なのである意味遊びのようなもので、趣味として学習するにはちょうどいい。

このレベルの資格一つに付き、会社では月に基本給扱いの手当が2.5万つく。

今回の取得で資格手当の総額は満額の10万になる予定だったが

今年四月からの制度改定に合わせて、セキュリティアドミニストレータ(開発側ではなくユーザ側の資格で難易度も少し低い)取得者が

情報セキュリティスペシャリストとっても、手当の対象にならなくなってしまったようだ。

たった3年の期間限定手当なくせに、なんとケチなことか。

薄給なので、将来のためにも力を蓄えないといけないというのに。

 

まぁ、この資格の取得者歓迎の採用に応募しているので、上手いこといってくれることを願いたい。

 

平成21年度 春期   情報セキュリティスペシャリスト試験  成績照会

受験番号  SC323-0234 の方は,   合格   です

 

午前Ⅰ得点
91.80点
午前Ⅱ得点
100.00点
午後Ⅰ得点
94点
午後Ⅱ得点
82点


満点,合格基準は次のとおりです。
時間区分
満点
基準点
午前Ⅰ試験
100点
60%以上
午前Ⅱ試験
100点
60%以上
午後Ⅰ試験
100点
60%以上
午後Ⅱ試験
100点
60%以上

 

 

 

 

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