フィラデルフィア デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
夜は短し歩けよ乙女を読んだ。
マジックリアリズムというらしい。シュールレアリスムと異なるのは、フロイトだのなんだのの、精神だのなんだのは関係ないというところだそうだ。
JUNOなんかについてものを言うのと同じで、この小説については思い入れが入ってしまうけど
主人公である"乙女"の存在の仕方が素晴らしい。
要するに、好きという事だ。
後は"がかった"言葉のまわしもよい。発想もよい。
日本語で遊ぶことにおいて、性質は全然ちがうが、伊坂幸太郎みたいにセンスがある。
軽く読むのもよし、なんか色々じっくり読むのもよし。
他の本を読んだときにはこうとまで思わなかったので、別のも読んでみよう。
終盤を読み進めたとき、電車の中で落涙しそうになった。主人公の子が好きだ。
筋としては、無邪気な女の子に恋をする不器用な男の物語。
ユージュアル・サスペクツを見た。
カイザーソゼ。
ある生き残った男の独白によって、その虐殺を実行した恐るべき犯人の全貌が浮かび上がってくるみたいな物語。
間違いなく、典型的な感じなので、ぴんとくる。
でも、それ以上のことがあって、オーソドックスなのにオーソドックスと感じないというか。
今から嘘をつくと宣言されてからの嘘を聞いて、一本とられちゃうというか。
そんな感じ。
後、フィラデルフィアを見た。
トム・ハンクスが若い。そして若い男の色気がある。オスカーとった。
エイズと感づかれて事務所を差別的に解雇されたホモセクシャルの弁護士が、当初は差別意識を持っていた知人に弁護を依頼して、法廷で争う筋。
たまに存在感出してくる音楽もよい。
最後に、禅ZENを見た。
曹洞宗の開祖・道元の生涯を描いた歴史ロマンとのこと。
宗教というと何かと敬遠されがちだけど、正当な仏教系の教えはつつしみがあって、上手く日本の無宗教な感じと混ざり合っているところが良い。
一つの宗教としてその存在を快く承認するとともに、自分の国がその存在を含んでいることをささやかに誇れる。
難しいことはわからないが、ただ自分の中にある世界に対する自己認識だけで、宗教及びそれへの信教と対峙することを想像する。
確固としていられるだろうか。
早いところ子供を持つ事が出来たらいいなと、考えることが多くなってきたけれど
自分自身の早死にへの予感とリンクする。
どうも長生きできない気がするが、未来のことなどはきっとわかるわけがないので、気のせいか。
エヴァは9話まで見た。